このシリーズでは、小林製薬・花王と、オアシスが関与した2つの案件を追ってきました。最終回となる今回は、そこから見えてきたオアシスの投資パターンを整理し、KADOKAWAの動きを読んでいきます。
#1・#2から見えた投資パターン
2本を通じて見えてきたオアシスの共通点があります。
狙う企業の特徴
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低ROE・株価が長期低迷している
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ガバナンスに問題がある(不祥事・創業家支配・取締役会の同質性)
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ブランド力はあるが「使いきれていない」
行動パターン
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まず静かに買い集め、3〜5%で公言または報告書を提出
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「重要提案行為を行うことがある」と明記
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株主提案・公開キャンペーン・訴訟と段階的に圧力を強める
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短期では結果が出なくても長期保有を続ける
KADOKAWAに現れた
この原稿を書いている2026年現在、オアシスが最も速く動いているのがKADOKAWAです。
2026年3月19日、オアシスがKADOKAWAの大量保有報告書を提出。8.86%にあたる1,319万7,300株を約395億円で取得し、第4位の大株主になったとみられます。
そこから動きは異例の速さでした。
3月27日、KADOKAWAはオアシスが3月18日付でソニーグループに代わって筆頭株主となったことを発表しました。
1ヶ月で8.86%から13.76%へ。これは「静かに買い集める」フェーズではなく、**「本気で動く」**フェーズです。
なぜKADOKAWAか
KADOKAWAはアニメ・ゲーム・出版という強力なIPを持ちながら、株価は国内出版不振の影響を受けて低迷していました。また、2024年にはソニーグループによるTOB提案が破談になるなど、経営の方向性が定まっていない時期が続きました。
「強いIPを持つのに使いきれていない」——これはまさにオアシスが好む構図です。
次にオアシスが狙うのはどんな企業か(あくまで推測)
ここからは事実ではなく考察です。
これまでの投資パターンから、オアシスが次に動くとすれば以下の条件が重なる企業です。
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低PBR・低ROEが長期間続いている
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強いブランドや技術を持つが株価に反映されていない
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取締役会の多様性が低い(外国人・独立社外取締役が少ない)
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創業家やオーナーの影響が強い
こうした企業の大量保有報告書に、「重要提案行為を行うことがある」という一文が現れた瞬間——それが次の「オアシスが動いた日」です。
大量保有報告書をいち早く知りたい方は、EDINETの提出をメールでリアルタイム通知する「Martify」をご利用ください。