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【今週の大量保有】野村證券の22通に、いつ買ったかは書いていない

2026年9月5日

金曜日の通知が、111件だった。

月曜44件、火曜35件、水曜22件、木曜38件。そこへ金曜の111件が乗って、週合計は250件になった。先週は173件だったから、77件増えている。

増えた分がどこから来たのかを見ると、偏りがはっきりしていた。

週の内訳

保有目的のラベルごとに数えると、こうなる。

その他 84件(先週58件) 純投資 60件(先週61件) 在庫・運用 59件(先週10件) 政策・取引 21件(先週15件) 重要提案 15件(先週23件) 経営参加 10件(先週 6件) 非公開化 1件(先週 —)

在庫・運用が、10件から59件になっている。しかもそのうち45件が金曜1日に集まっていた。

提出者を並べると、さらに絞られる。野村證券が22銘柄に22件。ブラックロック・ジャパンが12銘柄に12件。三井住友トラスト・アセットマネジメントが11銘柄に11件。この3社だけで45件になる。

1日で22銘柄。何をどれだけ買ったのだろう、と思って原本を開いた。

書式が違った

表紙の書類名が、いつもと違っている。

【提出書類】 変更報告書(特例対象株券等)

一般の大量保有報告書とは別の書式で、機関投資家などが使う簡略なものだ。根拠になる条文も違う。

そして、開いても知りたいことが書いていない。

いつも見ている報告書には、直近60日間の取得と処分が日付ごとに並ぶ欄がある。何月何日に何株、市場内か市場外か、単価はいくらか。先週この通知で追いかけた光通信の11通も、その前のビープラッツの3通も、あの欄を読んで書いた。

特例の書式には、その欄が無い。

取得資金の欄も無い。いつ買ったのか、いくらで買ったのか、書類のどこにも書かれていない。

では、なぜ出ているのか

提出事由の欄を見た。3通ぶん引く。

日産化学(4021)にブラックロック・ジャパンの変更報告書No.1

・重要な契約における消費貸借契約に基づく貸付割合が1%以上増加したこと

株を貸した割合が1パーセント以上増えたから、と書いてある。

SHIFT(3697)に三井住友トラスト・アセットマネジメントの変更報告書No.27

担保契約等重要な契約の変更

一行だけである。

同じSHIFTに、野村證券の変更報告書No.12

・共同保有者の減少 ・ノムラ インターナショナル ピーエルシーの株券等保有割合の1%以上の減少 ・1%以上の重要な契約の締結または変更

3つ並んでいるが、どれも全体の保有割合が動いたという話ではない。

3通とも、割合が動いたから出た報告書ではなかった。

数字が動かないのは、そういうことだった

今週の在庫・運用59件のうち、変更報告書は50件。その50件の増減を並べると、19件が1ポイントに届いていない。

いちばん小さいのが、さきほどのSHIFTと野村證券の+0.03である。住友林業が▼-0.12、良品計画が▼-0.16、レゾナックが▼-0.19。

そして50件のうち16件は、保有割合が5パーセントを割っている。4.93%、4.76%、3.50%。大量保有報告書は5パーセントを超えたときに出るものだが、下回ったあとも報告は続く。

通知の画面では、これらは他の報告書と同じ一行として並ぶ。銘柄名があって、提出者名があって、割合と増減の矢印がある。並びだけ見れば、毎日少しずつ買い増している報告書と区別がつかない。

59件のうち、注目の動きに入ったのは0件

Martifyの通知には、上のほうに⭐注目の動きという枠がある。その日の報告書から最大5件を選んで置く欄で、金曜も5件出ていた。

在庫・運用の45件は、そこに1件も入っていない。

入らないように作ってあるからだ。在庫・運用は、⭐の共通除外に入れてある。純投資だけの報告書や、すでに50パーセントを超えている報告書と同じ扱いにしている。

理由は単純で、入れると埋まるからである。金曜のように45件届く日は、⭐の5枠がすべて在庫・運用で占められる。ほかの動きが1件も見えなくなる。

ただ、これは「在庫・運用は重要でない」という判定ではない。毎日届くメールの先頭に何を置くか、という設計の都合にすぎない。除外した45件の中に読むべき一通があっても、⭐は教えてくれない。

ラベルの名前は、原本から来ている

在庫・運用という言い方は、こちらで考えたものではない。

野村證券の保有目的欄には、こう書いてある。

証券業務に係る商品在庫として保有している。

同じ報告書に連名で入っている野村アセットマネジメントは、こうだ。

信託財産の運用として保有している。

商品在庫と、運用。二つを並べて短くしたのが、あのラベルになっている。

ただし、いつも一致するわけでもない。同じラベルがついた日産化学のブラックロック・ジャパンは、保有目的欄が「純投資」という言葉から始まっていた。ラベルは通知を読みやすくするための目印であって、原本の言葉と一対一ではない。

ラベルが1つ増えた

最後に、集計そのものについて書いておく。

先週まで、保有目的のラベルは6つだった。今週から7つになっている。増えたのは「非公開化」で、今週は1件ついた。

だから上に並べた先週との比較は、今週にかぎって読み方に注意がいる。その他が58件から84件に増えているが、この26件の中身と、新しいラベルに移った分の境目は、まだきれいに引けていない。数えるものが変わると、比べられなくなる。

先週、ビープラッツの3通について書いたとき、用意しているラベルは6つだと書いた。その6つが7つになった、というのが今週の変化になる。

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