地盤ネットHDの記事を書いていて、井村氏がとても気になった。
取締役になる前、どんな投資をしていたのか。EDINETを遡ると、2021年10月21日付の大量保有報告書が出てきた。発行者は三井松島ホールディングス(1518)。保有割合5.22%。
この大量保有報告書は、ある意味でとてもシンプルだ。純粋な株式投資だった。
三井松島HDとは何か
三井松島HDは九州を拠点とする石炭関連企業だ。2023年7月に主力事業だった石炭採掘が終了し、現在は経営の多角化を進めている。
井村氏が保有を始めた2021年は、世界的な資源価格の高騰が始まった時期だった。石炭価格は2021年後半から急騰し、翌2022年にはロシアのウクライナ侵攻でさらに上昇した。
大量保有報告書に何が書いてあったか
2021年10月21日提出の大量保有報告書をEDINETで確認すると、保有目的の欄にはこう書かれていた。
「純投資」
重要提案行為等の欄は「該当事項なし」。
この2行が意味するのは、経営には一切関与しないということだ。株を買って、上がったら売る。それだけだ。
10ヶ月後に何が起きたか
2022年8月12日、変更報告書No.1が提出された。提出事由は「株式保有割合が1%以上減少したため」。保有割合は5.22%から2.48%へ、▲2.74ptの減少だ。
変更報告書の60日間の取引履歴を見ると、6〜7月は取得と処分を繰り返していた。そして2022年8月4日、一日で260,800株を一気に処分した。
以後、EDINETに井村氏の名前は出てこない。
次の銘柄へ
三井松島HDから撤退した2022年8月の約3ヶ月後、井村氏は次の銘柄の大量保有報告書を提出する。住石ホールディングス(1514)、やはり石炭関連企業だ。
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